INFECTIOUS DISEASE / COHORT STUDY

慢性播種性カンジダ症:111例の国際多施設研究

肝脾カンジダ症とも呼ばれるまれな深在性真菌症。111例の国際データが示したのは「一律の短期治療」ではなく、個別化を検討するための新しい材料です。

京都大学感染症抗真菌薬後ろ向き研究更新 2026.09.24

慢性播種性カンジダ症とは

慢性播種性カンジダ症(CDC)は肝脾カンジダ症とも呼ばれ、血液悪性腫瘍などの治療中に高度な好中球減少を来した患者で問題となることがある、まれな深在性真菌症です。

111例を解析した国際多施設研究

京都大学大学院医学研究科臨床病態検査学は2026年9月23日、国際研究ネットワークで集積されたCDC 111例の後ろ向き多施設研究がeClinicalMedicineに掲載されたと紹介しました。患者背景、抗真菌薬治療、治療反応、予後などが解析されています。

治療戦略による明確な差は確認されなかった

京都大学の説明では、使用された抗真菌薬の治療戦略による治療反応や生存率の明確な差は認められず、実臨床での治療期間は従来報告されてきた期間より短かったとされています。

「短くてよい」と証明した研究ではない

後ろ向きコホート研究であるため、特定の薬剤や短い治療期間がすべての患者に優れると証明したものではありません。病状、免疫状態、画像所見などを踏まえた個別化の可能性を示す材料であり、治療ガイドラインが直ちに変更されたという意味でもありません。

重要:抗真菌薬の選択や治療期間は患者ごとの状態によって異なります。本記事は個別の治療判断を行うものではありません。

医療情報一覧 →

大学病院の国際診療情報 →

← 医療情報一覧へ